(a) 黒田京子 / 内橋和久 -- A Reflection on the Beimlein (9:55) (Disc 10, Track 1)
(b) 黒田京子 / 内橋和久 -- Song and Improvisation (8:44) (Disc 10, Track 2)
黒田京子（ピアノ、ヴォイス、グロッケン、リコーダー、シンセサイザー）
内橋和久（ギター）
録音：岸田浩一、1997年12月5日 大阪「みのやホール」でのライヴ
ミックス：内橋和久、2001年9月1日 神戸「Jutema Studio」
初めての出会いだった。内橋和久さんとは、それまで何度か共演したことはあったけれど、こうしてデュオで演奏するのは、初めてのことだった。収録された2つの作品は、すべて事前打ち合せ無しの、約1時間の即興音楽の3、4曲目の演奏である。97年12月5日、大阪・みのやホールでのライヴ録音で、少し古いという意見もあったが、全体を通して聞くと、私はありとあらゆる手段を使って、結構全面展開をしている。そして、内橋さんの音を聞く力、サウンド構成力は素晴らしい。二人はかなり合い過ぎている部分もあるかと感じたが、自分がきちんと整理していない、様々な過去のライヴ録音テープを探す中で、即興が主体となったもので心に引っ掛かったのが、このデュオだった。山積みのテープの中から、この時の録音テープを探してくれた岸田浩一さん、音源の編集をしてくれた内橋さんに、心から感謝する。また、このCDを企画された鈴木美幸さんの活動が、世界に向けて、さらに大きく発展することを願っている。
黒田京子 2001年9月7日