Improvised Music from Japan / 10-CD boxed set

中村としまる コメント

(a) 中村としまる -- oosslloo (17:52) (Disc 3, Track 1)
作曲:中村としまる
Arne Borgan(LISA)
Sergio Frazao(パーカッション、マイク)
Unn Fahlstrom(Nordlead)
Tonny Kluften(コントラバス、ベース・アンプ)
Hakon Kornstad(サックス)
Kai Mikalsen(Arp、コンタクト・マイク)
Are Mokkelbost(LISA)
Mathias Oygard(Sound Forge)
Alexander Rishang(LISA)
録音:2001年5月30日 ノルウェイ、オスロ国立芸術アカデミー
Thanks to Kjell Bjorgeengen

(b) 中村としまる -- nimb #19-1 (8:44) (Disc 4, Track 2)
中村としまる(ノー・インプット・ミキシング・ボード)
録音:2001年6月18日 マンチェスター「Cornerhouse gallery」でのライヴ
Thanks to Daniel Weaver

(c) 中村としまる -- nimb #9.1 (8:21) (Disc 4, Track 3)
中村としまる(ノー・インプット・ミキシング・ボード)
録音:シルヴィア・フェスラー、2000年5月18日 ウィーン「Rhiz」でのライヴ
Thanks to Sivlia Faessler


(a) ノルウェイの芸術大学で、ゲスト講師として講義とワークショップを持つ機会を得て、オスロへと赴きました。電子音奏者の方たちには、高音の正弦波を曲中で変調させないで、つまり曲の最初に出し始めた音ををそのまま続けることをお願いし、その他の楽器奏者の方たちには、彼ら自身が出す音と高音の通奏音の間に起こる出来事にも特に注意を払って演奏することを提案しました。というわけで、この作品において、参加者の皆さんの行為の専らは、聴くということでした。

(b) ディスク3の1曲目のオスロの後、フランス〜ベルギー〜オランダ〜イギリスと、ツアーをしました。これはそのツアーのかなり終わりのほう、ダニエル・ウィーヴァーとのデュオ・コンサートの中の、ソロ・セットからの録音です。

(c) これは#2のほぼ1年前の、ウィーンの「リッツ」でのソロ・ライヴのレコーディングです。「リッツ」は、他のヨーロッパのクラブが、夏の間コンサートを催さないのに、珍しく夏中オープンしているところです。ただちょっと暑い日になると、人々はやって来てはみるものの外に椅子を出して談笑を楽しむ、ということになります。そこで、出演者や企画者は、コンサート当日の天気が良すぎないように祈ります。そういえば、はるかに暑い東京で、エアコンがちょっと前までは設置されていなかった代々木「オフ・サイト」のお客さんたちが、蒸し風呂のような空気の中でも、熱心に音楽を聴いていて下さっていたことを思い出しました。

中村としまる


Last updated: December 7, 2001