Japanese Free Improvisers/ Information in Japanese

COLLECTIVE IMPROVISATION

Marginal Consort

今井和雄、小沢靖、越川友尚、多田正美、椎啓

2006年12月25日(月)

photo Chihiro Suzuki

会場:東京、西麻布「スーパー・デラックス」(地図 / 電話:03-5412-0515 / ファックス:03-5412-0516)
開場:午後7時、開演:午後7時30分
料金:3,000円 + ドリンク代

マージナル・コンソートは1997年から始めた集団即興の為のプロジェクトです。メンバーはそれぞれ異なるフィールドで活動を続けています。このプロジェクトは、その異なる活動を同時に進行させるというスタイルで作られれていきます。各自のスタイルを同時に提示する事でそれぞれの違いを明確にすると共に、その重なりが個人の作業では作ることができない音空間が作られると考えます。メンバーは自立した存在ですが部分として全体を形作っていくのです。その部分と全体はその時々に各自が意識して演奏されると思われます。また、聴衆も一人のパフォーマーを意識して聴くことも出来るし、全体を一つのものとして感じることも出来るでしょう。つまり、聴衆の方も様々な聴き方が出来るということです。さらに、移動して聴かれると耳に入る音が異なって聴こえると思います。

多田正美は竹、木など自然の素材を使ったサウンド・パフォーマンスを行う他に様々な民族打楽器や簡単なシンセサイザーなどによる電子音などを使ったパフォーマンス。椎啓は自作の発音楽器、電子発音具や火に反応して変化するなどさまざまなセンサーを使ったエレクトロニクスなどを使ったパフォーマンス。越川知尚はトロンボーン、バイオリンなどの西洋楽器、シャーナイや尺八などの東洋楽器を独自の奏法で演奏するスタイル。小沢靖はリアルタイムでサンプリングした音を加工して演奏したり、簡単なエレクトロニクスのシステムを使っての演奏。今井は石、鉄、ガラス、水などの素材や日常雑貨を電気的に増幅させたり、様々な西洋楽器、東洋楽器を使ったパフォーマンスです。

(文:今井和雄)


今井和雄
1972年高柳昌行に師事。1975年美学校小杉武久音楽教場に参加。1976年タージマハール旅行団、高柳昌行ニューディレクション等にゲスト参加。1977年打楽踏房に参加。1991年ソロ・シリーズ「ソロワークス」を開始。

小沢靖
1975年美学校小杉武久音楽教場に参加。現在の職業を拘束時間順に並ベると、専門学校講師、テクニカル・ライター、PAオペレーター、ベース弾き(不失者)となるが、来年はどうなるかは誰も知らない。

越川友尚
1975年美学校小杉武久音楽教場に参加。テープ音楽等を作成。地方公務員として就職後はアマチュアとしてロック・バンド、ジャズ・バンドを経験。また、インド音楽(北インド古典音楽)、謡曲(観世流)にも親しむ。

多田正美
1974年即興グループGAPコンサート。1975年小杉武久音楽教場に参加。同じ樹を同じ時間365日間、365枚撮り続け、20年後の2000年、オランダPennings Galleryにて再プリント個展。1966年画廊の中にテント張って観客が覗く「真面目なサーカス」展。2002年からネパールの古い祭を見始め、2006年7月、現地作家らとライヴ・パフォーマンス及び酒飲む会 "Art-Full Nepal" を催す。

椎啓
1973〜75年、美学校にて赤瀬川原平に美術を、小杉武久に音楽を師事。各種センサーを用いたサウンド・システムや物理的原理を応用したサウンド・インスタレーションを制作。自己の作品のほかに、多くのパフォーマーやダンサーに装置や音響で協力している。2001年12月から青森市の国際芸術センター青森にて、エンジニアとして活動中。


Last updated: December 19, 2006