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タナベマサエ / 鳥

Birdy Program at Off Site

2001年2月1日〜3月31日

企画主旨

OFF SITE contemporary art works voI. 2: 「タナベマサエ / 鳥」を開催します。タナベマサエの制作は写真や図鑑からモチーフを選び、1つのテーマに沿ってスケッチブックに抽象化した、あるいはしていくイメージを無数に作成し1冊の画帖として完成させ、同時平行して展示横成エスキースをいつも携帯している手帳に記していきます。この制作方法は非常にシステマティックであり、この経路を緻密に通過した作画の中から厳選された物が空聞に配置され、初めて作品(インスタレーション)として成立することとなります。また作画の手法はテンペラやグアッシユ、油、透明水彩などを使用しています。

本展覧会では『鳥』をモチーフに、展示を前半と後半に分け、作家と共にたえず循環し続けている制作の一端を見いだす試みです。

その展示においての転換点とも言うべき会場内で行われる即興演奏を、日本国内はもとより世界で活動する音楽家、杉本拓氏に委ね4回の演奏が音の作品として、タナベの『鳥』を表出します。

「side 1 鳥のおと」では展示作品をスコアとし2回即興演奏が行われ、その音からインスピレーションを受け、タナベが新たに制作を進行します。

「side 2 おとの鳥」ではその新作を空問に配置し、作品の変化を新たなスコアとして2回即興演奏が行われます。

限定した変化の契期を互いに共有しあい、二人のアーティストが影響していく過程を、空聞と即興のライヴ、作品と音源の記録という側面から1つの到達点を見いだします。

展示内容

鳥をモチーフとした26点のペイントを新作インスタレーションとして配置。音を契期に展示替えを行う。現場制作有。

展示構成プラン(イメージ)

鳥をモチーフとしたペイント26点を展示構成。この展示がside 1の即興演奏でスコアとなる。

作品ビジュアル(参考写真)

solo / 鳥〜birdy program in Marseille / GLIM(2000年マルセイユ)

会期

2001年2月1日(木)〜3月31日(土)
side A 鳥のおと / birds for nots 2月1日〜2月24日
side B おとの鳥 / birds from nots 3月2日〜3月31日

註:2月25日〜27日は展示替えのため作品は観ることが出来ません。また、Off Site では毎月2回、以下のような音のライヴ・イヴェントを開催しています。本展覧会会期中も実施いたしますので、あらかじめご了承ください。
●第一水曜日「Meeting at Off Site」
●最終週の金曜日または土曜日「絶対アンテナ」

杉本拓ライヴ・レコーディング

タナベマサエの作品をスコアとしてギターによる即興演奏を行う。このライヴはレコーディングされ、アーティストブックと共に限定100部を特別販売。

日時
「鳥のおと」第一回 2月16日(金)、第二回 2月23日(金)
「おとの鳥」第三回 3月9日(金)、第四回 3月16日(金)

料金:無料

ライヴは4回とも午後8時から10分前後の予定です。
会場内では杉本拓のCD約10作品を厳選して展示・販売します。


会場
Off Site(東京都渋谷区千駄ヶ谷 5-23-7)
JR代々木駅東口下車 徒歩5分

時間
火曜〜金曜:午後6時〜10時
土曜:午後3時〜10時
日曜および月曜:休廊


Last updated: February 28, 2001